廃業 ガソリンスタンドの2013年問題

morinobu20072013-01-21

☆廃業 ガソリンスタンドの2013年問題ご存知ですか?  皆さんは、ガソリンスタンドの 2013年問題 をご存じだろうか。実は僕も先々月までは知らなかったのだが、会社の近くの、老舗の GS が閉店する事になり、その理由を聞いて初めて知ったという次第なのだ。

 その GS は、まぁ確かに古くて、格別安い訳でもないが、地元の個人や会社の連中が引切り無しに給油に入って、朝晩などは並んで給油を待っている姿を良く見たモンであった。決して看板娘などと行った色物も無く、リタイヤしたオジサンが気さくに燃料を注いでくれる、ある意味での「癒し系」(苦笑)のスタンドだった。
 その人気店が、今年の夏に、9月末閉店の看板を掲げる様になった。
クルマが入っているし、これは価格競争で利益が薄くなったのでは・・・・と思い、癒し系のオジサンに思い切って閉店の理由を聞いてみると、
2011年2月施行の改正消防法で、古い地下燃料貯蔵タンクの改修が必要となった為だというのだ。
つまり、これまで規制の無かった地下燃料タンクから、燃料が漏れるなどの事故が多発した為に、13年1月末までに、40年以上が経過した地下タンクについて、タンクそのものに漏れ防止の対策をするか、洩れてもすぐに分かる様に油漏れセンサーの埋設などの対策を行わなければならなくなったのだという。


☆ガソリンスタンド:迫る2月危機 油漏れ対策、改修費重く
毎日新聞 

 13年2月以降、過疎地を中心にガソリンスタンド(GS)が大幅に減少する「2月危機」の懸念が浮上している。設置40年以上の老朽化した地下タンクの交換や改修を義務づける改正消防法の規制が導入されるためだ。1店につき数百万円にも上る対策費を捻出できず、廃業する店舗が相次ぐ可能性がある。厳冬が予想される中、暖房燃料の供給基地としての役割も担っているGSの減少に過疎地は危機感を強めている。
 改正消防法は、老朽化した地下タンクから油漏れが相次いだことを受けて11年に施行された。主に設置から40年以上経過した地下タンクについて、▽タンクの交換か、強化プラスチックでの内面コーティング▽油漏れ探知機の設置−−など油漏れ対策を13年1月末までに実施するよう義務づけている。総務省消防庁によると対策が必要なタンク約4万3000基のうち対策済みは27%にとどまる。
 岩手県岩泉町の釜津田地区では、地区内にGSがない。一番近いGSでも地区から5キロ離れており、寒冷地に欠かせない灯油は近隣地区からの配達でまかなっている。11年1月の豪雪時には150センチもの雪が降り、同地区への道路は寸断された。ガソリンや灯油の備蓄で何とか乗り切ったが「安定供給に不安がある」と経済産業省の報告書は指摘している。こうした「GS過疎地」は、2月以降、急激に増えるとみられる。
 GSには通常1店3基以上の地下タンクがある。仮に内面コーティングを3基に施すと、対策には500万円以上もかかり、元々、車の低燃費化や人口減によるガソリン需要の低迷で経営基盤の弱まっていたGSにとって、重くのしかかる。資源エネルギー庁の委託調査によると、GS経営会社の約半数が赤字経営に陥っており、石油流通の業界団体関係者は「規制強化を機に廃業を選択するGSは相当数に上るだろう」と話す。
 エネ庁は、規制が適用される13年2月時点で設置から40年以上経過するタンクへの油漏れ対策に3分の2を補助しており、11月末までに約4500件、84億円を補助した。エネ庁は「エネルギー安定供給のために存続の道を探りたい」と説明している。

☆深刻な問題のようだ。どの業界も厳しい‥