ホテルフジタ京都、29日閉館 庭園のコイ、寺院引き取り
ホテルフジタ京都、29日閉館 庭園のコイ、寺院引き取り
(京都新聞社 , 1月28日23:00)
29日で営業終了するホテルフジタ京都(京都市中京区)の池で飼っているニシキゴイ約80匹が閉館後、京都の寺院に引き取られることになった。世話ができなくなるコイに困ったホテルの求めに、天龍寺(右京区)と三千院(左京区)が応えた。31日にコイが引っ越しする。
親会社の経営戦略の一環で閉館する同ホテルは、敷地内の日本庭園に滝を配した大きな池があり、バーや喫茶からの眺めが人気だった。閉館後のコイの世話が課題となり、市内の寺に協力を呼び掛けていた。
天龍寺は「生きとし生けるものは合った場所にいるべき。ぜひ寺の池に放してほしい」と快諾、約70匹を境内の曹源池などや同じ宗派の等持院(北区)の池に放流するという。三千院も「いつも命の大切を説いているので、喜んで受け入れたい」と引き受けた。
ホテルフジタ京都の福井三千男総支配人は「コイを心配していたが、命を大切にしてくれる寺で生き続けることにでき、本当によかった」と話している。