<COP17>新枠組み「議論に同意」…中国、方針を転換

morinobu20072011-12-06

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<COP17>新枠組み「議論に同意」…中国、方針を転換

 【ダーバン(南アフリカ)江口一】中国で温暖化交渉団トップを務める解振華・国家発展改革委員会副主任(閣僚級)が4日、国連気候変動枠組み条約第17回締約国会議(COP17)会場内で記者団の取材に応じた。解氏は、20年以降と想定される京都議定書以降の温暖化対策の新枠組み(ポスト京都)について「議論に同意する」と述べ、交渉に応じる姿勢を鮮明にした。中国はこれまで、将来の温室効果ガス削減義務につながる議論を強硬に拒んでおり、明確に方針転換した格好だ。

 一方で解氏は、現行の議定書の有効性などの検証が必要で、これまでの議論の延長で交渉すべきだと指摘。新枠組みに関して日本や米国、欧州連合(EU)などは新しい作業部会を設置し、議論の仕切り直しを求めており、今後は具体的な交渉手順などで条件闘争に臨むとみられる。解氏は「国内に20年以降の新枠組みについて協議する専門機関を設置した」と明らかにした