<高速道路>「土日上限1000円」で過去最大の渋滞を予想

morinobu20072010-08-07


<高速道路>「土日上限1000円」で過去最大の渋滞を予想
8月7日11時38分配信 毎日新聞
帰省ラッシュで渋滞する関越道。右が新潟方面=埼玉県東松山市で2010年8月7日、本社ヘリから佐々木順一撮影
 お盆前の休みに入った7日、高速道路では早くも帰省ラッシュが始まった。午前10時半には中央自動車道下り線の相模湖インターチェンジ(IC、相模原市)で41キロの渋滞が発生。高速道路の無料化社会実験と「土日上限1000円」の影響で車の交通量が増加し、高速道路各社はお盆期間中、渋滞発生回数は過去最多になると予想している。【喜浦遊、曽田拓、八田浩輔】

【燃費も気になる】新型ガソリン車:日産マーチ、1リットルで26キロ
 日本道路交通情報センターによると、他に同日午前中の渋滞が激しかったのは、いずれも下りで、関越道東松山IC(埼玉県東松山市)の37キロ▽東北道岩舟ジャンクション(JCT、栃木県岩舟町)の21キロ▽東北道加須IC(埼玉県加須市)の19キロ▽東名大和トンネル(神奈川県大和市)の18キロ−−など。
 空の便では、国際線の出国ピークを迎えたが、国内は、新幹線も含め目立った混雑はないという。
 高速道路は6月から全国37路線50区間で高速無料化の社会実験が始まり、7月中旬の3連休の交通量が全国平均で実験開始前の2倍に達した。このため国土交通省は昨年のお盆期間中には「利用者を分散させて帰省ラッシュを緩和させる」として平日にも適用した料金上限1000円割引(ETC搭載普通車対象)について、今年の8月は通常月と同じ土日限定で実施している。
 高速道路各社の予測によると、お盆期間中(5〜18日)の10キロ以上の渋滞は過去最多の596回。下りのピークは12〜15日、上りは13〜16日。
 来週末の14〜15日は渋滞がより激しくなると見られることから、7日は早朝からマイカーでの帰省や観光客が高速道路に集中した。東名下り線の富士川サービスエリア(静岡県富士市)は家族連れでにぎわい、女性店員は「通常の土日と比べものにならない、ものすごい数」と話した。
 無料化されている中央道・大月JCT(山梨県)−東富士五湖道路・須走IC(静岡県)に近いレジャー施設「富士急ハイランド」(山梨県富士吉田市)の担当者は「高速道路料金を昨年3月に土日1000円としたころから、遠隔地のナンバーが増えた」と話す。ただ、来場者数は「例年並み」という。
◆最も長い渋滞が予測される地点◆
<下り>
13日午前7時ごろ、関越道花園インター付近 45キロ(埼玉県深谷市)   
13日午前1時ごろ、中国道宝塚東トンネル付近 40キロ(兵庫県宝塚市)  
<上り>
14日午後6時ごろ、16日午前0時ごろ、東北道福島トンネル付近40キロ(福島市
14日午後6時ごろ、東名阪道四日市インター付近40キロ(三重県四日市市
15日午後7時ごろ、九州道広川インター付近40キロ(福岡県広川町)