台風被害の和歌山、奈良―孤立集落、大幅に解消

morinobu20072011-09-07

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不明者53人の捜索続く=台風被害の和歌山、奈良―孤立集落、大幅に解消

 台風12号による豪雨で大きな被害を受けた和歌山、奈良両県では7日も、県警や自衛隊による行方不明者の捜索が行われた。
 台風の影響による全国の死者は50人、行方不明者56人。
 両県では依然53人が行方不明。和歌山県那智勝浦町で20人、奈良県五條市10人、十津川村で9人の行方が分からなくなっており、重点的に捜索した。
 土砂崩れによる道路寸断で、孤立した集落でも安否確認や救出作業を続けた。
 和歌山県によると、県内の孤立集落は田辺市の2地区69人、新宮市の2地区65人、那智勝浦町の1地区121人の計255人となり、6日の29地区約2300人から大幅に減った。県警は380人態勢で引き続き捜索や安否確認を実施し、新宮市那智勝浦町の孤立地区では安否確認の専門部隊を投入した。
 奈良県では、五條市十津川村寄りの40世帯60人、十津川村で102世帯が孤立していたが、7日午前10時すぎ、五條市から十津川村につながる迂回(うかい)路が開通。五條市側の孤立は解消される見通しとなった。