NHKの生中継中止

morinobu20072010-07-07

◎大打撃…相撲協会損失は数十億円、財政危機も
 NHKの生中継中止が決まり、相撲協会が経済的にも大きな損失を被るのは確実となった。
 五輪やサッカーW杯の経済効果などを独自に算出している関西大大学院会計研究所の宮本勝彦教授は、影響について「懸賞金などのスポンサー、力士や親方のCM出演の自粛。生中継を失うことによる力士の知名度ダウンや観客動員、物品購買などのマイナス効果などを考慮すれば、波及する損失額は数十億円に及ぶと思われます」と分析した。
 既に永谷園富士ゼロックス、タマホームなどの懸賞スポンサーが撤退。この日は千秋楽の優勝賞品スポンサーのJA全農と日本コカ・コーラが提供中止を申し入れた。さらに、「呼び出し」の着物の背中に広告を出していた7社のうち、最後まで継続を検討していた「スギヨ」も取りやめを決定。1949年にスポンサー名が入って以降初めて無地の着物になるなど“損害”は拡大している。
 NHKが相撲協会に支払う年6場所の放映権料は約25億円(非公表)。1場所約4億1667万円となるが、今回はダイジェスト放送となることで支払われる額は4億円以下にダウンするもようだ。さらに、同局と相撲協会が08年に5年契約を結んだ際、年間の契約金額は約30億円から5億円カットされたと言われており、相次ぐ問題発覚で次回の交渉ではさらに減らされる可能性も出てきた。このまま改革が進まなければ、相撲協会は財政的にも大きな危機を迎えることになりそうだ。

☆厳しい状況を迎える相撲協会だが、どうなるだろうか。