患者拘束死で虚偽の報告書 理事長証言

morinobu20072011-02-18


◎患者拘束死で虚偽の報告書 理事長証言、大阪府調査
共同通信社 , 2月18日07:00)
 大阪府貝塚市貝塚中央病院(精神科)で2008年に入院中の男性患者=当時(48)=が身体拘束中に重体となり、1カ月半後に死亡した事件で、理事長が拘束を指示したかどうかについて、病院がうその事故報告書を府岸和田保健所に提出した疑いが強いことが17日、分かった。
 事件では、元職員の看護師、栗原誠一被告(55)が業務上過失致死罪で起訴され大阪地裁で公判中。証人として出廷した田村善貞理事長が、うその報告書を提出したと証言。これを受けて府が調査に乗り出し、事実関係を2月中に回答するよう病院に求めた。病院は取材に「裁判中なのでコメントはできない」としている。
 精神保健福祉法は、身体拘束には精神保健指定医の診察に基づく指示が必要と規定。報告書では、08年1月21日午前0時20分ごろ、当直医から電話で相談を受けた指定医の田村理事長が、拘束帯を患者に装着するよう指示し、10分後に拘束を始めたことになっていた。
 しかし、昨年12月10日の公判で弁護側から「報告書は誤りですね」と聞かれ、田村理事長は「はい」と証言。自分の指示がないまま、拘束していたことを認めた。報告書を事務長に作らせ、内容に目を通さないまま08年2月に提出したことも明らかにした。
 事件は、誰が拘束帯を装着したのかが争点で、栗原被告は一貫して無罪を主張している。

☆こういう事件を見ると、現実がかいま見える気もする。