予備校生は不合格 京大が発表

◎逮捕の予備校生は不合格…京大が示唆
　インターネット質問掲示板への大学入試問題投稿事件で逮捕された男子予備校生（１９）について、京都大は１０日、受験した前期日程で合格点に達していなかったことを示唆した。
　また、「英語及び数学文系のすべての解答を厳正に再チェックした結果、合格者の解答には、インターネット質問掲示板に寄せられた回答と酷似または類似したものはなかった」と発表した。
◎ 予備校生は不合格　京大が発表、苦情３００件の８割が非難

　入試問題が試験時間中にインターネットの質問サイトに投稿される事件があった京都大（京都市左京区）で１０日、合格発表が行われた。京大によると、１０学部全体で募集人員を９２人上回る２９３８人が合格。偽計業務妨害容疑で逮捕された仙台市の男子予備校生（１９）は不合格だったという。
　予備校生の合否について京大は「合格者の解答にはインターネットに掲載された回答と酷似あるいは類似しているものはなかった」とコメントし、不合格だったことを示唆。また、合否判定については「大学としての独自の調査結果を反映させた」と説明している。
　合格発表は正午から各学部ごとに行われ、あちこちで合格した受験生たちの歓喜の声があがった。文学部を合格した大阪府寝屋川市の女子予備校生（１９）は「私も同じ浪人生なので気持ちは分かるが、不正は自分の努力をむだにする行為。ただこれほど大きな騒ぎになるのは、少し行き過ぎだとも思いました」。
　また、同じ文学部を合格した大阪府枚方市の男子予備校生（１９）は「試験中は自分も、答えが降ってきたらうれしいな、と思ってやっていました。もしあの人が合格して自分が落ちていたら、この世から消したいと思うかもしれません」と話した。
　今回の事件で、京大には苦情の電話が殺到。事件発覚以降、これまでに３００件以上が寄せられ、うち約８割が「警察といっしょに騒ぎを大きくした」「大学の試験監督にも問題があった」など京大の対応を非難する声だったという。
◎早稲田は合格、その後取り消し…逮捕の予備校生

　大学入試問題がインターネットの質問掲示板に投稿された事件が起きた京都大で１０日、前期日程の合格発表が京都市左京区のキャンパスで行われた。
　この事件では、男子予備校生（１９）が英語と文系数学の問題を投稿、偽計業務妨害容疑で逮捕されているが、同大はこの日、「合格者の解答には、掲示板に寄せられた回答と酷似または類似したものはなかった」とだけコメントした。
　一方、男子予備校生は問題流出が判明した早稲田大文化構想学部に合格し、事件発覚後取り消されていたことが関係者の話でわかった。

☆反応も様々である。