16.8センチの翼竜化石発見=国内最大の大きさ―岩手・久慈

morinobu20072011-07-09

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16.8センチの翼竜化石発見=国内最大の大きさ―岩手・久慈


 岩手県久慈市の久慈琥珀(こはく)博物館は7日、同市小久慈町の約8500万年前(白亜紀後期)の地層から、翼を持つ恐竜「翼竜」の化石を発見したと発表した。日本で見つかった翼竜の化石では最大。翼竜は骨が空洞でもろいため発見されにくく、貴重という。
 早稲田大の平山廉教授によると、化石は長さ約16.8センチ、幅約2センチ。大きさや骨の中が空洞であることなどから、体長約1メートル、両翼約3メートルのプテロダクティルス類の翼竜で、化石は翼のある左前脚の薬指の骨とみられる。
 化石は、昨年7月末に同博物館の東南約300メートルにある採掘体験場で、職員が偶然発見した。その後の調査でも、同じ種類の翼竜とみられる化石が見つかっており、平山教授は「頭部が発見されれば新種の可能性がある」と話す。
 翼竜は約1億5000万年前から約6500万年前に生息。国内では5カ所で見つかっている。